引越しで頼りになるのは屈強な仲間たち
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仲間
ピンポ〜ン、ピンポロ〜ン。間の抜けたチャイムの音で、目が覚めた。玄関先には、友人である引越し要員A、Bが立っていた。引越し要員Cの姿が見えないのでケータイに電話をしたところ、「ただいま電源を切っております」とのアナウンス。早くもひとり脱走。でもAは元ラガーマン、Bは元自衛官といずれも体力自慢の猛者なので、まぁ3人でもなんとかなるだろう。とりあえず運転免許を持つBに、レンタカー屋に向かってもらった。その間、俺とAは荷物を道路に運び出す。半分程度の荷物を運び出したところへ、Bからケータイに連絡が。どうやら軽トラックは、すべてレンタル中のようだ。レンタルできる引越しに使えそうな車を聞くと、軽ワゴンと4トントラックしか残っていないという。料金は、前者が6000円、後者が18000円。「4トンは大きすぎるな」と、迷わず前者を選択。決して料金をケチったわけではない。20分後、俺たちの前に現れたのは、あちこちが不気味に凹んだボロワゴン。しかも、後部座席をフラットにしないと、あまり荷物が詰めないタイプだと判明。あの〜、俺たちは3人いるんですけど…。「お前は二等兵に格下げだ!」とBに罵声を浴びせながら、車に荷物を積み込むものの、収まったのは運び出した荷物の3分の1程度。仕方がないので後部座席をフラットにすると、荷物の半分を収めることができた。結果、車には2人しか乗れなくなったので、役立たずのBは、ひとまず旧居に置いていくことにした。
渋滞の中、30分ほど車を走らせて、新居に到着。Aと手分けをして荷物を運び込むも、オートロック式なので、ロビー入り口に毎回鍵を差し込む必要があり、面倒なことこの上ない。しかもエレベーターがないので、3階まで階段で駆けのぼるハメに。2往復もすると、足はパンパン、ワキの下からは異臭。這うようにして荷物の大部分を運びこんだ後、いまさらAが勝手口の存在に気がついた。Aよ、お前も三等兵に格下げだっ!
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